妊娠して赤ちゃんがお腹に宿るってステキなこと。流産の心配や胎児の変化、そして妊娠初期の様々な症状は、やがてママとなる自分を人として成長させてくれる気がします。このブログの主な内容は、30代主婦による妊娠初期の症状です。――旦那は5歳年下の数学教師。結婚してからの嫁のグチ、婚前恋愛、マタニティライフなどについて、ゆるーく書いています。
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義実家の近くで暮らす住み心地

2015年7月26日日曜日

義両親の近くに住んでいることで思うことを書こうかと‥‥

あたしの場合は自分の母親が他界している分、義母さんを頼りにしている面が何かと多いのだ。もし義母さんが性悪なタイプだったら別として、義母は私にとって本当にいい人。この年で母親の居ないあたしに対して、いつも気を遣ってくれる。口には出さないが本当は寂しい思いをしているはずというスタンスで接してくれる。
それがこれ見よがしではなく自然な態度だから余計に感謝してしまうのだ。

ところで、あたし達が住んでいる地域は俗に言う〝田舎〟
旦那さんの親御さんと同居している人の多い地域ですから、義実家に同居しているお嫁さんが多いということになる。
これ、大多数の妻が敬遠する環境ではないだろうか?
とかく、義実家とは敬遠される存在であり、今どきは義母さんから古典的な知恵を拝借して新婚生活に役立てるなんぞの考えはもう古すぎだよね。
だから、あたしが〝義実家が好き〟と言えるのはたまたま義両親の人間性が優れていただけなのかもしれない。

地域住民のつながりも都会よりはずっと強い。

「本家」「新宅」「隣組」「班長さん」「人足(にんそく)」「出不足(でぶそく)」「消防団」「婦人会」「若妻会(わかづまかい)」などなど‥‥
あたしには、とても違和感のある初めて聞く言葉ばかりでした。なのに、今ではすっかりこの土地の人になってしまった感があります。

おそらく昔から、嫁いで来たのは女性で、話を聞いた限りでは、今ここらへんに住んでいる女性の大半が他地域から嫁いできた人です。
で、代々伝わって来た行事や慣習を実際担い、受け継いでいるのは誰かというと女性たちです。
つまり、他地域から嫁いできた女性たちがこの地域の伝統を継承する役回りとなっている。この現象はすごいと思うのですよ。田舎にも規模があって、それによっては風習も文化も違いますから一概に田舎暮らしはこうだとは言えないのですが、よそから嫁いで来て、馴染むという作業は大変です。だから女性ってすごいなぁと思います。

いろんなことに馴染み、把握し、なんとかそれなりに関わるようになり、新たなネットワークを自分でも知らない間に創り、次第にその小さな地域やご近所に対して影響力を持ち始め、いつしかその地域で欠かせない存在の一人として生活していたりなんかするのは、すべて他所から嫁いで来た女性ですから。

自分の周囲にも、婦人会の会長や役員をしている人、ママさんバレーで長年活躍している人、老人会で頑張っている人、地域の役員を続けている人、みんな女性=他所から嫁いできた女性。
いろいろな変化に耐え、適応し、新たな自分のポジションを見つけ、必要な人間関係を築き、そして、老いていく義父母を最終的に実質面倒を見るキーパーソンとなる、女性の潜在的なパワーは、都会より田舎の方が顕著に表れる気がします。


さてさて、あたしも気がつくと自動的に婦人会に入っていたりなんかして、そのうち回覧板が回ってきたりします。そうかと思えば、名字は飛ばして「――ちゃんの所に行ってくるから」と義母に言われ、いちいちどこの誰かと聞き返していました。「――ちゃんって、どこの誰のことですか?」と。
だって聞いておかないと、その先の話がわからなくなるから‥‥。

義母は、あたしに話したいことがある時には「――ちゃんがこんなこと言うの」って感じの口調が多くて、会話を成立させるためにも名字抜きのコミュニケーションには馴れておかないとイカン‥‥って訳で、旦那が学校に行ってる間に地域マップを眺めながら地域コミュニティを勉強したものです。

でもね‥‥
近所とのつながりが希薄だといわれる時代。
時代の変化が早すぎて昔の知恵が現代には通じない時代。
義実家との関係を嫌う新婚夫婦がいたとしても間違いでも不思議でもないし、個人環境は人それぞれですよね。それに、赤ちゃんが生まれて昔はこうだったああだったと‥やたら古典的な知恵を押し売りされたって気分が悪いのは自然なこと。
あたしも一人の主婦として、今、義実家との関係が良好だからこれからもずっと‥‥と甘んじるつもりではなく、あくまでも自分たち家族の柱は旦那と嫁であることを忘れちゃいけませんね。
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